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自分の年齢がわからない人いますか?

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年齢を聞くのは良いのか悪いのかという議論はおいといて、自分の年齢を知らない人っているのだろうか。

もう数えられなくなった。一定上の年齢から何歳か気にしなくなった。そういう人はいると思うけど、何年に生まれたかは言えると思う。自分がわからなくなったとしても家族が知っているし、最終手段は戸籍をとれば載っている。

今日はぼくがバングラデシュで体験した、年齢を知らない衝撃について話していく。

 

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年齢がわからない

 

「おいくつですか?」

なにを聞いてるんだこいつは、という怪訝な顔をする。

あっ怒らせてしまったのかな。

調査のために年齢を聞く必要があった。

家族に聞いてみた。

「あの~、マルフさんの年齢は何歳ですか?」

「・・・」

 

ある時は結婚を控えた娘をもつお母さんに聞いてみた。

「娘さん、おいくつなんですか?」

「20歳よ」

あれっなんかおかしい。

「娘さんが生まれた年はわかりますか?」

「2000年よ」

変なこと聞くわねという顔をするお母さん。

今は2016年。誕生日が来ていても16歳だ。

 

「この工場で何年働いているの?」

「4年くらいです」

「今何歳?」

少し照れながら彼女は言った。

「18歳です」

えっ工場は確か16歳からしか働けないはず。

IDカードを見ると20歳の年齢だ。

 

年齢がわからない理由

 

地方行政の活動をしていたぼくは、年齢をきく必要がある場面がいくどかあった。

全員ではないが、年齢がわからない人は結構いる。

年齢がわからない理由はいくつかある。

  • 日常の生活で年齢を記憶しておく必要に迫られない

  • 年齢をごまかすことができる

  • 戸籍登録がされていない

  • 戸籍登録を大人になってから申請した

戸籍登録をする仕組みがきちんと整えられてきたのはここ数年のこと。それでも地方の村での登録はまだまだ完全ではないのが現状。

それでも今は就職や結婚、パスポート取得等で年齢証明が必要なことも多い。彼らはどうやって年齢を作ってきたのだろうか。

 

年齢をごまかせる

 

日本でも年齢詐称は時々ある。それでも正式に戸籍を手配すれば年齢が必ずわかる。

しかしここバングラデシュでは、年齢を作ってもらえる。

高校卒業証明書もたとえば賄賂(わいろ)をはらって、年月日を変えられる。

中途で公務員に転職する場合、30歳までという年齢制限があることが多い。本当は32歳だけれど、全ての経歴を書き換えて受験する。でも退職になると実はわたしはまだ退職年齢ではないという。

バングラデシュの問題で女性の早期結婚が挙げられる。

法律上は18歳。

早期結婚の危険性を訴えるNGOも多いし、行政機関も表向きは早期結婚に警鐘を鳴らす。しかし村ではまだまだ18歳未満で結婚する人がいる。

 

年齢を知らない弊害

 

なぜ年齢をごまかせるのだろうか。そこには貧困というキーワードもあるのかもしれない。

年齢を知らない、あるいは登録されていない弊害がいくつか発見できた。

  • 的確な行政サービスを受けられない
  • 就職活動で年齢証明ができない
  • パスポートが発行できない
  • 国際協力、現地NGOや行政機関に携わっている人が、正確な調査をすることができずデータがとりにくい
  • 二重、三重の年齢をもち、後の手続きに時間がかかる、もしくは手続きできない
  • 知らずに早期結婚
  • 企業のコンプライアンスにひっかかる
  • 適切な病院治療がうけられない

これらの弊害は、ごまかしによってなんとかしている状態。もちろん全員ではないし、改善されてきてはいる。

 

解決手段

 

これは行政システムの構築とそれを維持する仕組みの問題が大きい。

システムが作られて、法律や命令、あるいは審査によって圧力がかかったとしても、それが維持定着できないことが多いのが今のバングラデシュ。

まずは人々に行政サービスを提供する村役場が管理できるシステムを構築すること。そしてそれを村役場に任せるのではなく、上位の行政機関でしっかり管理ができること。

言葉でいうのは簡単だが、現場で戸籍を登録する過程や仕組みをみてきたぼくは、まだまだ難しいと感じている。

ひとつ提案できるとしたら、赤ちゃんを産む病院やクリニックで、生まれた時に戸籍登録をする流れができたらいい。

しかしこれにも問題があり、特に村に住む人々にとって町の病院にいくこと、クリニックでお産をすることを嫌う人もいる。では昔ながらの産婆にお願いし、自宅で生まれた子どもの戸籍登録はどうするのか。そこまで考える必要がある。

 

ステーションまとめ

 

バングラデシュにくるまで、年齢がわからない、戸籍登録の仕組みが整っていない、そんなことを考える機会はなかった。

年齢をしらないから、幸せになれない。そんなことはないだろう。

しかし発展していこう、最貧国というレッテルから抜けだそうとしているバングラデシュで生活していくには、年齢のごまかしがきかなくなっていくだろう。

たかが年齢、されど年齢。

この地球で生きていく中で、こんなにも生活に年齢が大きく関わっていることがこの国にいると実感できる。

 

年齢という事象を通して国際問題について考えられたら、次のステーションへGO!

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