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親日国バングラデシュにいると「私は日本人」と言いたくなる気持ちが痛いほどわかる

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バングラデシュのテロ事件で、「私は日本人です、撃たないで。」と言っていたという報道がありました。もし本当に言っていたとしたら、バングラデシュにいるぼくはその気持ちが痛いほどよくわかります。

参考記事:「私は日本人、撃たないで」逆効果か【バングラデシュ人質事件】

 

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類まれな親日国

ジャパン・ボンドゥ・デシュ

ベンガル語で、「日本は友好国です」という意味。

バングラデシュの街中を歩いて、日本人だとわかると、日本は友達だと言われる機会がたくさんあります。バングラデシュを訪れたことがある人はきっと肌で感じているでしょう。

日本の製品は世界一だ

トヨタ・ソニー・東芝・ホンダなど車や電機メーカーの名前を良く知っています。

「日本の品質は世界一だ!」

「高いけど日本製品を買うのが夢なんだ。」

「日本に帰るなら日本の製品を買ってきてくれ、お金は用意するから。」

十中八九言われる言葉。

こんなにも日本の製品を愛してくれるなんて、嬉しく誇らしい想いを何度したことか。

ヒロシマ・ナガサキを知っている

日本の県名を良く知っています。特に原爆が落とされたヒロシマ・ナガサキの名前は首都の東京以上に知っているのではないでしょうか。

「ヒロシマ・ナガサキには今も人が住んでいるのか?」

「ヒロシマ・ナガサキに行ったことあるのか?お前の家からどれくらいの距離なんだ?」

なぜそんなに知っている人が多いかというと、学校の教科書の中にでてくるそうだ。それだけで他国の土地名を覚えているなんて本当にすごいと思います。ぼくたちも世界の土地名を学校の教科書で習っていますが、覚えている国や土地はどれくらいあるでしょうか?

1971年独立戦争を勝ち取ったバングラデシュは、歴史をきちんと理解している人が多く、他国の歴史にも関心が強いのです。

 

JICAの認知度が高い

JICA所属の青年海外協力隊だったぼくは、JICAであることで様々な恩恵を受けました。JICAと言うだけでバングラデシュでは、「ぼくらの国を支援してくれている国だ」と医療施設がない人里離れた村に行っても知っている人が大勢います。

独立直後の1973年から支援をはじめた

バングラデシュがパキスタンから独立したのは1971年、その2年後には初めての青年海外協力隊が派遣されているのです。

バングラデシュと日本の支援関係は40年以上にも及ぶ歴史があります。そのため老若男女がJICAという名前を知っています。

JICAと関わればプロジェクトをやってくれる

これはもしかしたら国際協力における課題の一つなのかもしれませんが、JICAと関われば支援をしてもらえる、プロジェクトをやってくれるという思惑があるのも確かな事実です。

だからというわけではないですが、とにかくお客様扱いがすごく、邪険に対応されることが稀です。

もちろんJICAはしっかりと調査をした上でプロジェクト地域を決めていくのですが、JICAの知名度があるだけにこういう側面もあります。

 

日本人はベンガル語を話せる人が多い

バングラデシュはベンガル語が公用語ですが、英語も一般的に使われていて、ベンガル語として英語が話されている部分もあります。その為、英語レベルは比較的高く、外国人は英語で生活することができます。

ぼくは現地語であるベンガル語が話せるので、驚かれることが多いのですが、バングラデシュにいる外国人の中では圧倒的に日本人のベンガル語を話せる割合が高いと思われています。

それは恐らく日本のNGO職員だったり、大使館職員、そして何よりもJICAの青年海外協力隊の影響が大きいと思います。

青年海外協力隊は地方レベルで活動する人が多く、その中でベンガル語を使って生活しているので、首都ダッカだけでなくバングラデシュ全地域にそのイメージがついているのだと思います。

 

お節介焼きが多い

バングラデシュ人はもう嫌になるくらいお節介を焼いてきます。

  • 道も知らないのに案内しようとする
  • ご飯を食べてないというと、無理矢理家に連れて行って食べさせようとする
  • 結婚してないというと、本気で紹介しようとする
  • 頼んでもいないのに、お茶やお菓子を出してくる
  • 初対面なのに、困ってたら助けてくれる

日本人のぼくたちからすると、なんでそこまでしてくれるの?と思う程の人たちです

何らかの思惑が見え隠れしていることはりますが、それでも好意で何かしてあげたいと思う人が多い国です。

 

だから「私は日本人」と言えば助けてくれると思ってしまう

  • 類まれな親日国
  • JICAの認知度が高い
  • 日本人はベンガル語を話せる人が多い
  • お節介焼きが多い

 バングラデシュに少しでも関わって、上記のことを肌で体感していたら、頭のどこかで「日本人を守ってくれる」と思っても仕方がありません。

ぼくだって、その場にいたらもしかしたら同じことを言っていたかもしれません。全く他人ごとではありません。

バングラデシュという国では日本人と言うだけで、歓迎される機会が多くあるからこそ、命の危険が迫った時に思わず出た言葉なんだと思います。

 

援助や支援を沢山してきたのになんて思ってない

私は国連職員の給料が高すぎると言いたいのではない。援助をストップしろとも言っていない。ただ、「この国にはたくさんの援助をしてきたのに、なぜ日本人が殺されたのか」というナイーブな問いかけだけは、やめてほしい。逆に「援助をしたから狙われる」という発想転換が必要な時に来ているのかもしれない。次の犠牲者を出さないためにも、問題の本質を問う報道をしてほしいと願うばかりだ。

※引用元:「援助したのになぜ狙われるのか」ではなく、「援助したからこそ狙われた」という発想転換を | 黒岩揺光

 

こんな記事を見かけました。ぼくはこれに対し賛成も反対もしません。

ただ一つだけ言いたいことがあります。

ぼくはこの3年間バングラデシュに住んで、バングラデシュのために活動している日本人と沢山会ってきました。

誰一人として、「俺らはバングラデシュを支援してやってるんだ、だから感謝してほしい」なんて言っている人に会ったことはありません。

 

日本という国を信用してもらい国作りのお手伝いをさせてもらっていると思っている人はいても、上から目線でしてやってるんだなんて思いながらバングラデシュで活動してる人はいない、そう信じています。

国際協力というのはどうしても上から目線になりがちです。でもバングラデシュで活動している人たちは、どうやったらその上から目線ではない支援ができるだろうかどうやったらバングラデシュに合ったやり方を今よりも良い方向にもっていけるだろうか、と常に考えています。

きっとこれはバングラデシュに関わっている人だけではないはずです。国際協力の分野で世界中で活動する日本人が日々葛藤していることだと思います。

 

世界のいがみ合いをなくし、違いを認め合う世界を作り上げること

日本で日本人の被害がクローズアップされることは当然です。しかしこの事件で被害にあったのは日本人だけではないということを忘れてはいないでしょうか。

イタリア人、アメリカ人、インド人、そしてベンガル人の尊い命が奪われています。

日本人だけが被害に合わなければそれでいいのでしょうか。

違いますよね?

 

どうしたら世界のいがみ合いをなくしていけるのか、どうしたら違いを認め合う世界を作り上げることができるのか

 

その議論と活動が必要であり、その解決の一端を担うのが国際協力だと思っています。

 

本日のJステまとめ

「愛する日本人の命が奪われ、悔しいし、悲しい」。目にはうっすらと涙が浮かんでいた。バングラデシュ人のムンシ・アザドさん(70)が日本で生活するようになって約40年。青年海外協力隊(JOCV)のベンガル語講師を長く務め、日本とバングラデシュの懸け橋になった。「犯人が憎い」。今回の飲食店襲撃事件で受けた心の傷はあまりにも深い。

 

彼は教え子たちとのやりとりの中で、「本当にすみません」という言葉を発しました。

どんな想いでこの言葉を発したのか、考えるだけで胸が締め付けられます。もちろん彼が悪いわけでもバングラデシュが悪いわけでもありません。そのことをバングラデシュで生活してきたぼくたちは良くわかっています。

 

どうか一人でも多くの人が、バングラデシュだけはなく世界中で発生しているテロ事件について自分はどう考えているのか、そしてどうすることがより良い世界になっていくのかを一緒に考えてほしいと思います。

 

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ラマダンが明けた今日(2016年7月6日夜)、どうか笑顔で喜べる一日になってほしい、ただただ願います。

 

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